リオデジャネイロ五輪レスリング女子日本代表が24日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで強化合宿を報道陣に公開し、ともに4連覇を目指す53キロ級の吉田沙保里、58キロ級の伊調馨(ALSOK)らがスパーリングなど活気ある練習を繰り広げた。

 リオ五輪日本選手団主将を務める吉田は21日に右股関節を痛め、得意のタックルが本調子でないという。本番まで1カ月を切り「大丈夫。いよいよという感じがするし、だんだん気持ちも入ってくる」と力を込めた。

 伊調は6月に痛めた左肩が順調に回復している様子。「ロンドン五輪は思い切った試合ができた。あれ以上の試合をやりたい」と意欲を示した。

 初出場の4人は調子を上げており、48キロ級の登坂絵莉(東新住建)は「金メダルが目標」と自らに言い聞かせた。63キロ級の川井梨紗子と69キロ級の土性沙羅(ともに至学館大)、75キロ級の渡利璃穏(アイシンAW)も精力的に汗を流した。