<アジア杯:日本1-0イラク>◇1次リーグD組◇16日◇ブリスベン

 日本は2連勝して1次リーグ突破へ向け有利になったが、ヨルダンとの第3戦も気が抜けない状況となったことは忘れてはいけない。負ければ、2勝1敗で日本、ヨルダン、イラクの3チームが並ぶ可能性があるからだ。

 そんな中、日本の層の薄さが命取りになるかもしれない。初戦のパレスチナ戦もそうだったが、今日も交代した選手たちの内容が良くない。清武も少ない時間で自分のプレーを出すのが難しいのかもしれないが、先発の選手に取って代わるものがない。だから今の日本は先発陣にかかる負担が大きくなってしまっている。

 第3戦ではヨルダンは死の物狂いで来るだろう。勝たなければ1次リーグ敗退なのだから。今日のヨルダン-パレスチナ戦を見る限り、パワフルで侮れないチーム。実際、日本より多い5点をパレスチナから奪っていた。

 層の薄い日本は、暑い中で2試合ほぼフルでプレーしてきた本田や香川、岡崎らのコンディションが気になる。ヨルダン戦が後半勝負になった場合、彼らの足が止まり、失速しないか不安だ。(日刊スポーツ評論家)