兵庫県警は25日、2001年に女子大学生の部屋に忍び込んで下着を盗んだなどとして、住居侵入と窃盗容疑で、サッカー日本代表候補でJ1柏レイソル所属の選手(26=千葉県柏市)を逮捕した。「古いことなのでよく覚えていない」と供述しているという。

 調べでは、この選手はヴィッセル神戸に所属していた01年9月11日午後11時ごろ、神戸市西区に住む女子大学生のマンションに侵入し、下着数点や携帯電話を盗んだ疑い。当時19歳だった。

 現場の遺留物をDNA鑑定した結果、この選手が浮上。25日午前、選手が柏市で練習を終えた後、任意同行し逮捕した。窃盗罪の時効(7年)が約5カ月後に迫っていた。

 日本代表候補に初めて選出され、今月21~23日の強化合宿に参加したばかりだった。

 川崎フロンターレに所属していた06年3月には、1人暮らしの女性会社員の部屋に侵入したとして、住居侵入容疑で神奈川県警に逮捕された。

 25日夕、千葉県柏市内で記者会見した河西晋二郎柏レイソル社長は「とにかく驚いた。今年再契約しているが、その際に本人とも話をして問題はないと判断した。結果的に判断が甘かった」と話した。クラブとして処分するかどうかはまだ決まっていないという。