【ドバイ(アラブ首長国連邦)21日】日本代表岡田武史監督(51)は、この日合流したばかりのG大阪のDF水本裕貴(22)が背筋痛になったことを踏まえ、追加招集の可能性を示唆した。

 練習が終わると報道陣に囲まれ、岡田監督はぎょっとした顔で「恐ろしいな」とつぶやいた。まず稲本の代表不参加の経緯を冷静に説明。その後に別メニューだったDF水本について、「水本は背中を痛めたようだね。彼のところだけは代わりがいないのでちょっと困る」と説明した。

 さらに「(水本の故障の判断は)最終的には明日中に分かるんじゃないかと。(無理ならば)追加しないといけない。こちらとしては試合の前々日についてくれれば大丈夫だと思っている」と、最悪の事態を想定したかのように、今後の予定をはっきりと答えた。

 稲本の故障に加え、セルティックから23日に試合が行われると正式なレターが届いたため、MF中村俊輔の招集も断念した。めまぐるしい動きの中で、岡田監督は「けがなどのアクシデントは想定している」と気丈に言った。ただし、そろった21人のうち水本が本調子でないことは大きな誤算。「決して多くない人数でやっているので、1人でも欠けるのは大きい」と本音を漏らした。水本が無理な場合は、鹿島の岩政や伊野波、G大阪の山口、清水の青山らが追加招集の候補になるとみられる。