日本協会の川淵三郎キャプテン(71)が、岡田ジャパンの苦境が深刻化した場合、“陣頭指揮”を執る構えを示した。シドニーでのFIFA総会出席を終え、1日に帰国。2日のW杯3次予選オマーン戦の結果次第で、7日開催のアウェーでの同カードに同行する考えを明かした。

 「オマーンには行かないつもり。でも2日に最悪の事態になったら、先頭に立たんといかん」と同キャプテン。過去にもW杯予選で苦境のたび、代表チームに帯同。時には鼓舞し、時には不安を静めてきた。「体力的にきつい」と言いながらも、仮に3月のバーレーン戦に続く敗戦など、危機的状況に陥った場合は行動を起こすつもりだ。

 危機管理の側面もある。同キャプテンは、岡田監督が不退転の覚悟であると示唆。結果次第で「(退任の)覚悟もあると思う」と話した。監督交代問題も含め、協会トップとして速やかな「判断」を求められる可能性を踏まえ、帯同に言及したものともみられる。