日本代表の岡田武史監督(51)が、広島FW佐藤寿人(26)を「初招集」し、スーパーサブに指名した。16日、都内で22日のW杯アジア3次予選バーレーン戦(埼玉ス)のメンバーを発表。同監督は佐藤について「最後のところで決められる選手がいない。ずっと呼びたいと思っていた」と話した。9月からの最終予選をにらみ、バーレーン戦を含めた1週間で、佐藤を「岡田ジャパン仕様」に変えるつもりだ。

 岡田監督は恋人を紹介するように、言葉を選びながら佐藤への思い語った。

 岡田監督

 点が取りたい。最後のところで決定的なことをできる選手が(チームを)見渡してもいない。ずっと呼びたいと思っていた。スーパーサブ的な存在として考えている。

 最終予選進出を決めたが、決定力不足という課題は残ったままだ。最近2試合で4得点も、流れの中での得点はタイ戦のMF中村憲の1点のみ。ほかはDF中沢、闘莉王がセットプレーから頭で決めた2点と、MF遠藤のPKだけで、FWは不発。DFの背後を突くスピードもあり、途中から出ても精力的なプレーで流れを変えられる佐藤に「救世主役」を期待する。

 佐藤にとっては、昨年9月11日の三大陸トーナメント・スイス戦以来の代表招集で、岡田ジャパンでは初となる。今季18試合出場で9得点と好調を維持。これまではJ2の過密日程を考慮して、招集が見送られてきたが、岡田監督はこのタイミングでの招集を決断した。同監督の「オレ流」を理解し、チームに溶け込む時間を求めた。

 岡田監督

 親善試合と同じスタンスで代表の一員になれるよう、1週間、一緒に過ごさして欲しいと。広島さんも快く認めてくれた。最終予選を踏まえてということです。

 「スーパーサブ佐藤」という新たなピースを加えて、打倒バーレーンだけでなく、最終予選の戦い方をつくり上げていくつもりだ。【村上幸将】