五輪の雪辱を期す舞台がすぐにやってきた。北京五輪で全3試合にフル出場した大分GK西川が、日本代表に返り咲いた。「当然、W杯出場は1つの目標に挙げていた。(日本代表復帰が)早ければ早い方がいいと思っていた」。公式戦メンバー入りは06年11月のアジア杯予選サウジアラビア戦以来1年9カ月ぶり。大分にとってW杯予選メンバー入りは初の快挙だ。

 経験を無駄にはしない。五輪予選は無失点を誇ったが、本大会では1度も90分間ゴールを守り抜くことができなかった。「米国戦は1発だけでやられ、ナイジェリア戦の1点目は衝撃的だった。北京での力のなさをしっかり受け止めないといけない。これからの日本サッカー界の課題」。1点を取るどん欲さ。1点を守り抜く強固さ。まざまざと見せつけられた「違い」は、しっかり胸に刻みつけた。

 オシム監督時代の06年9月、アジア杯予選で日本代表に初招集されたが、ベンチ入りしたのは同年10月の国際親善試合1試合だけ。計3試合のアジア杯予選は3番手GKとして試合当日のベンチから漏れ、これまで日本代表のピッチに立ったことはない。それでも、北京五輪直後の朗報に「日本代表としての誇りを持って、全力を尽くして頑張ってきます」と、自らの活躍を思い描く。五輪での雪辱を期すW杯へ、西川のさらなる挑戦が始まる。