アジア杯最終予選の日本-バーレーン戦(28日、マナマ)のテレビ中継が消滅する可能性が高くなった。21日、日本サッカー協会関係者が明かした。試合1週間前の現在も中継局が決まらず、同関係者は「残り1週ではまとまらないと思う」と話した。

 アジア杯予選は放送権を持つ開催国協会との交渉を要する。日本代表の試合は通常のナイターで1億円(推定)の放送権料がかかるが、今回は時差で日本時間29日午前0時15分キックオフという時間設定にもかかわらず、バーレーン協会が強気の金額を提示しているという。

 同関係者が「不況の影響も強い」と話すように深夜帯の放送のためCMも取りづらく、放送権料の工面も難しい。在京テレビ局1社とギリギリまで交渉を続ける方針だが、「大幅値引き」がないと中継の実現は厳しい状況。

 このままいけば第1次岡田ジャパンの98年2月のオーストラリア戦以来、11年ぶりに日本代表戦中継なしという異例の事態に陥りそうだ。