<練習試合:U-20日本代表候補1-1流通経大>◇21日◇静岡県内

 J1磐田のU-20日本代表MF山本康裕(19)が、岡ちゃんをうならせた。21日、今回からA代表と同世代を兼任する岡田武史監督(52)の下、静岡県内で行われた同代表合宿に参加。2日目のこの日は午前練習から猛アピールし、流通経大との練習試合では、指揮官から直接「初代主将」に任命された。ボランチとして先発出場した前半の45分間、主将マークを巻き、静岡県勢の代表として奮闘した。

 MF山本康の鮮やかなシュートが、岡田監督の琴線に触れた。午前に行われたシュート練習で、右クロスを左アウトサイドで合わせ、GKも反応できない。直後に、同監督は「左も蹴れるのか!?」。その「効果」があってか、午後の流通経大戦前のミーティングで監督から直接指名され、U-20岡田ジャパンの初代主将に就任。主将マークを巻き、ボランチとして先発出場した。

 磐田の主力組では最年少だが、同代表では今年20歳の最年長。兄貴分としての自覚をのぞかせた。前半8分、前線でのFKを蹴ると「しっくりこなかった」。同37分、左45度の位置から直接FKを、今度はFW原口(浦和)に譲った。結果的にそのFKが決まり先制。「元気(原口)や宇佐美(G大阪FW)が思い切ってやれるようにしたかった。僕も刺激になる」と、普段から年上の選手に支えられている分、生きのいい年下選手の裏方役に徹した。

 前夜には先輩のプレーを見て勉強した。A代表の編集VTRを見て「攻撃の形、守備の形を見た。それはあくまでベースだけど、俊輔さん(セルティックMF中村)、遠藤さん(G大阪MF)のボールのもらい方が勉強になった。あそこでためがつくれる。自分の中でもイメージは膨らんでいたけど、なかなかうまくいかなかった」と反省を忘れなかった。

 磐田では清水戦(19日)で、公式戦8戦目にしてようやく、今季初勝利を収めた。同代表が発表された直後は、チームから離れることを心配したが「1勝して安心した。何かを持ってチームに帰りたい」と山本康。3日間で一回り成長を遂げ、チームに戻るつもりだ。【栗田成芳】