日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(57)が2日、選手とのファーストコンタクトで精神論を力説した。新生ザックジャパンは同日、横浜市内でパラグアイ戦(4日、日産ス)に向けてスタートした。練習前に宿舎で行われたミーティングで新監督は、強い気持ちで、代表のプライドを持って戦うことを注文。温厚な性格と思われた同監督だが、ミーティングでは語気を荒らげる場面も見せ、熱い気持ちを強調する炎のトークで、スタートを切った。

 ザッケローニ監督は、終始温かいまなざしをピッチ上に注いだ。原監督代行を気遣い、選手の移動バスには乗らず、スタッフが運転する車で練習場に着いた。ジーパンと黒のシャツで、グラウンドには入らず、ブースに直行した。約1時間半の練習を見守り、GKの最後の練習が終わるまで見守った後、ブースを出てきた。

 ザッケローニ監督

 みんな非常にやる気があった感じだ。この2戦は原さんに任せている。僕は外で見て勉強しています。これからたっぷり時間をかけて、フォローしていきます。選手には、W杯ではよくやった。でもW杯という1つのページが終わった。これからみんなで新しいページを書いていこうと話しました。

 練習後の会見では、柔らかい口調の小声で話した新監督だが、練習前のミーティングでは、まるで別人のように、熱く選手に語り掛けたという。

 ザッケローニ監督

 フレンドリーマッチをフレンドリーと思ったら、試合には勝てない。常に100%の力を出していけ。そうしないと、これからは生き残れない。アジアでは日本が強いというメッセージを常に発しないとダメだ。オレはこれから日本に住む。君たちが代表から帰っても、練習でも試合でもオレは毎日君たちのプレーをチェックする。気合を入れてやれ。代表ユニホームに強い誇りを持ってプレーしろ。

 日本代表にとっては、初めてのイタリア人監督だ。ACミラン、インテルミラノ、ユベントスなど、セリエAでトップチームを率いた監督だけに、技術や戦術を優先すると思った選手たちも、新監督の精神論にはビックリ。MF遠藤は「国を背負ってやるという強い気持ちが伝わった。意外だった」。DF中沢は「これから自分の色に染めたいという強い気持ちを感じた。引き締まったね」。MF長谷部は「次の合宿(10月)から、本当の指導が始まると思うけど、世界のトップレベルの監督は精神面を強調するんだなと、あらためて思いました」と続けた。

 報道陣など外に向けては静かに、しかし選手たちには激しく-。嵐の前兆か?

 初日のミーティングは、精神面を強調したザッケローニ監督。代表のプライドを力説しただけに、少しでも気を抜いたプレーには、容赦ない雷を落とすことは間違いない。新生ジャパンのキーワードは「熱いハート」。サムライ・ブルーの高いプライドが、日本を世界8強へ導く。【盧載鎭】