川澄ちゃんの手料理が、あなたの食卓に届くかもしれない-。日本代表とスポンサー契約を結んでいるファミリーマート社(本社・東京都豊島区)が、13日までに料理上手としても有名な、なでしこジャパンFW川澄奈穂美(25=INAC)に新商品のアドバイザーとしてのオファーを出した。今後、「なでしこ川澄弁当」などの新商品が誕生する可能性が出てきた。MF沢穂希(33=INAC)、川澄らなでしこメンバーは、帰国後もまだまだ大忙し。この日も同社や、サンヨー食品のテレビ新CM会見に出席するなど引っ張りだこだった。

 サッカー日本代表サポーティングカンパニーのファミリーマート上田準二社長が「なでしこジャパンとの企画を今後も組んでいけると思う」とタッグを組む意向を明かした。島田奈奈デリカ食品部付部長は「お弁当などの商品開発のアドバイス。そういうコラボをやらせてほしい。なでしこの元気になるご飯などが実現できればいい」。すでに川澄らに企画を打診。実現すれば、家庭で川澄の“手料理”が味わうことができるプランがスタートした。

 この日は同社新ブランドの新CM会見にMF沢、MF大野らと出席。川澄は評判の良い料理を聞かれ、「チームメートの評価が高いのはマーボー豆腐と、から揚げといった感じですかね」と話していることから、「川澄マーボー豆腐弁当」や「川澄からあげ」なども候補となりそうだ。沢のカレーなどもチームメートから評判が良いため、商品化される可能性もある。

 なでしこの経済効果は抜群だ。上田社長は「元気でハツラツな姿が同年代から50、60代まで幅広く受け入れられている。今回のCMで総菜・サラダも前年比190%を期待しています」と話した。

 また、ロンドン五輪へ向けてもサポートを志願した。DF近賀が「中国では食が一番の悩みでした」と話したことに同社長は着目。アジア各国に比べ、欧州には店舗や工場はないが「プレハブや移動販売車を使ってサポートを考えていきたい」。本番や直前合宿地などで、コンビニ商品などの提供を海外で実現できる可能性も出てきた。

 沢も川澄も「女子サッカーを発展し、日本に根付かせるように頑張りたい」とアピールする。サッカーはもちろんのこと、食で楽しみや喜びを共有できれば、ますますなでしこ人気は広がっていく。