日本代表MF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)が、新開発のスパイクでW杯アジア最終予選オーストラリア戦(6月4日、埼玉)に臨むことが24日、分かった。右太もものケガから順調に回復した本田は、所属のCSKAで23日から屋外トレーニングを再開させ、真っ白なプロトタイプ(試作品)を履いて最終チェックを実施した。公言する「W杯優勝」を見据え、契約するミズノ社製の秘密兵器を実戦配備する。

 日本のエース本田が見たこともないスパイクを履いていた。23日に行われたモスクワ郊外での練習。右太もものケガから順調に回復し、屋外トレーニングを再開させた。回復具合を確認するようにトレーナーと走る本田の足元は、なぜか真っ白。これまで履いていた黒や緑、紫、黄色のスパイクとは明らかに違う。来年のW杯を見据えて開発中の試作品だ。

 新兵器は、W杯出場が決まる可能性が高い大一番のオーストラリア戦で着用予定。現在は練習で実際に履き最終チェックを行っている段階。本人がOKを出せば、これをベースに色のついた「本田新モデル」が完成する。試作品は、細部にこだわる本田のモスクワでの数日間のテストのためだけに作られた。

 関係者によれば、本田は「人とは違う、自分のスタイルでFKを決めたい」と新たなFK習得に励んでいる最中。その“魔球”を生むためのスパイクだという。開発は11年12月に極秘裏にスタートした。ミズノ社が筑波大と共同で進めている一大プロジェクトのようだ。同社は「新しいスパイクを開発中ではありますが、詳しいことは一切お答えできません」とだけコメントした。

 本田への周囲からの期待はいつも通り高い。右太もも負傷からの復帰途上だが、23日には日本代表復帰を果たした。ザッケローニ監督は「順調に完治に向かっているという情報を持っている」と話し、変わらぬ信頼を寄せられた。

 指揮官の言葉と時を同じくするように、同じ日に屋外でスパイクを履いたトレーニングも再開した。既にCSKAは優勝を決めており、消化試合となる26日のリーグ最終節ロストフ戦は欠場濃厚。6月1日のロシア杯決勝アンジ戦で満を持して実戦復帰し、3日後の日本代表で臨むオーストラリア戦で足元の新兵器とともに、日本を5大会連続のW杯へと導くイメージを膨らませているはずだ。

 その先にはもちろん、公言する「W杯優勝」がある。何を成し遂げるにしても準備を大切にし、1歩1歩、有言実行で進んできたのが本田という男。当然「足固め」にも余念がない。<本田のスパイク>

 ▼基本モデル

 J1名古屋時代からミズノ社の製品を履く。当初は「ネオグラード」という市販モデル。白地に赤いライン入り。かかとに当時の背番号24が黄色と緑色で刺しゅうされていた。これは母校星稜のイメージカラー。

 ▼代表モデル

 07年に、翌08年北京五輪に向け代表用として同モデルの青いライン入り、かかとに日の丸刺しゅうという「代表バーション」を新調。五輪本番は最新モデルの白地に赤いライン入りを履く。

 ▼無回転モデル

 大ブレークした10年W杯南アフリカ大会では無回転FK用の「イグニタス」を履く。黄色に黒いライン。これは本田の活躍で大ヒット商品に。09年12月の発売から1年間で販売目標7万足のところ、約20万足が売れた。

 ▼多彩モデル

 最近まで、W杯の黄色いモデルから連なる「イグニタス2KH」を履いていた。白×赤ライン→鮮やかな水色×白ライン→紫×金色ライン→緑×オレンジ色ライン→黒×金色ラインと、色の移り変わりも印象的。