元日本代表監督で「神様」と称されるジーコ氏(61)が、アギレジャパンにメッセージを送った。先の来日時に日刊スポーツのインタビューに応じ、W杯ブラジル大会を振り返り、世界のサッカーの潮流、日本代表への思いを率直に語った。

 ジーコ氏のインタビューは、長年の「相棒」である鈴木国弘氏(58)が通訳を務めた。昨年12月に急性骨髄性白血病を発症。厳しい闘病生活を経て、通訳できるほど回復した。

 「死のふちから戻ってきました(笑い)」。今では、そんな冗談も飛び出るが、闘病生活は厳しかった。化学療法が効かず、2月に臍帯血(さいたいけつ)移植を実施。無菌室に入って抗がん剤治療を続け、2カ月で体重が20キロ落ちた。「地獄でした」と振り返る。

 その間、ジーコ氏からはメールで何度もエールが届いた。「『お前ならやれる!』というものでした。でも、返事を返す気力もなかった」。今も主に自宅療養中だが「サッカー界のみなさんにも励まされたので、お返ししていきたい」と笑顔で話した。