藤枝の東大卒ルーキー、MF添田隆司(22)が念願のデビューを果たした。1-1の後半43分、MF枝本雄一郎(26)に代わって途中出場。ロスタイムを含め、5分程度のプレー時間だったが、豊富な運動量で前線からの守備などで貢献した。チームは前半16分にDF佐藤将也(25)のヘッドで先制したものの、後半に追いつかれて悔しいドローとなった。

 ピッチで躍動した添田は「まず1歩、出たのはうれしい」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。同じく三井物産の内定を断ってプロ野球ロッテに入団した京大卒の田中英祐投手(22)とは交流があり、「LINE」で励まし合う間柄で「(田中を)意識はしています」。

 2月の練習試合での接触プレーで脳振とうを起こして約1カ月ほど練習離脱したが、目標の4月中のデビューは達成できた。添田は「いずれは先発で。1歩1歩、進めればいい」と口調を強めた。【藤中栄二】