浦和は水原(韓国)に逆転負け。1試合を残して敗退となった。

 浦和のアジア挑戦が終わった。1点をリードした直後の後半30分。左サイドを崩され、MF高次願に同点ヘッドを決められた。1次リーグ突破に現実的な可能性を残すには、2点を取り返すしかない。前がかりになったところを突かれ、同43分、敗退を決定付ける2失点目。1失点目と同じように左サイドを破られ、クロスを押し込まれた。

 ペトロビッチ監督(57)は「みなさんに申し訳ない。結果の責任は私が負わなければならない」と話した。18日の横浜戦から先発8人を入れ替えた前半、司令塔のMF柏木がマンマークを受けたこともあり、攻撃の形を作れず苦しんだ。中盤のミスからカウンターを受け、決定的なピンチが頻発。GK西川の再三のファインセーブで、何とかゴールを許さず折り返した。

 無失点勝利なら、1次リーグ突破の可能性は残る。後半開始と同時に、3枚の交代カードを一気に切った。攻勢に転じ、後半24分には投入されたFWズラタンが先制ヘッド。もくろみ通りの展開だったが、その直後に落とし穴が待っていた。柏木は「2失点目でガックリきて、走れなくなったのも残念。こないだJ2東京Vが終了間際に4得点して逆転勝利したようなこともあるのに。いずれにしても、切り替えるしかない」と週末に迫るリーグ名古屋戦に気持ちを向けた。【塩畑大輔】