仙台がアウェーで神戸に勝利した。前半34分にFW金園英学(26)が先制点を奪うと、その1点を守りきり2試合ぶりの勝ち点3をもぎ取った。押し込まれても全員が体を張った堅守で完封、公式戦連敗も2で止めた。
金園弾が勝利に直結した。前半34分、ペナルティーエリア内でFWウイルソンからパスを受けると、相手DFをかわし、右足で突き刺した。今季ここまでカップ戦とリーグ戦で1ゴールずつ挙げているが、いずれも白星にはならず、スタンドで両親が観戦する中、初めて勝ち点3につながったゴールに「親の前で決められてうれしい」と笑顔をみせた。
一丸の勝利だった。先制後の前半40分にはエースFWウイルソンが負傷交代するアクシデント。ハーフタイムには「ウイルソンのためにも勝とう」と気合を入れ直し、後半へ入っていた。相手に計19本のシュートを打ち込まれたが、11人全員が最後まで体を張った。5分間のロスタイムも相手FK1本、CK2本と攻め込まれても、ゴールを死守し完封した。苦手としていたアウェー連勝という結果を残したイレブンは、勝利の歌を敵地に響かせた。
ここから一気に巻き返す。試合前は険しい表情ものぞかせていた渡辺監督は「落ち着いて試合を進めることができた。この試合をきっかけにして、挽回していきたい」。攻守の目的を明確にし、90分を通して遂行した選手たちにも笑顔が戻った。左サイドバックで攻守に奮闘したDF二見は「集中していた。みんなで取れた勝利」と興奮冷めやらぬ様子。加入後初ヒーローとなった金園も「仙台はこの順位にいるチームではない。連勝でないと上にはいけないし、面白くない。一体感を出して戦っていきたい」と力強く言った。【成田光季】



