清水は鹿島と引き分け、連敗を4で止めた。チームは前半から自陣でブロックを作る守備重視の戦術で対抗。主将のMF本田拓也(30)が12試合ぶりにスタメン復帰し、中盤で体を張った。6戦ぶりに先発したGK杉山力裕(28)もPKを止めるなど、気持ちを前面に出したプレーで10試合ぶりに完封。勝利こそ逃したものの、アウェーで貴重な勝ち点1を積み上げた。

 清水が守備重視の戦術に切り替えた。前半序盤から相手に終始ボールを支配されるも、安易に飛び込まず耐えしのいだ。これまでは前線からハイプレスをかけ、最終ラインも高く保っていたが、リスクを冒さず自陣でブロックを形成。5失点を喫し完敗した前節神戸戦の反省を生かし、4試合ぶりに前半を無失点で乗り切った。

 大榎克己監督(50)は「ここまでやられたら何かを変えなきゃいけない」と、この日は神戸戦からスタメン4人を変更した。主将のMF本田が12試合ぶりにスタメン復帰し、GK杉山も6試合ぶりの先発出場。システムも1ボランチから2ボランチに変え、守備の人数を増やした。後半5分にはカウンターからFW大前元紀(25)が決定機迎える。左足で放ったシュートは枠を外れたが、狙い通りの形でゴールに迫った。

 その後は相手の猛攻を受ける時間が続くも、守備陣が体を張った。11分にはあわや失点の場面でDF福村貴幸(23)がゴールライン上で間一髪のクリア。26分にはPKのピンチで杉山力が鹿島MF小笠原のシュートを止めてゴールを死守した。

 MF本田は「ここまできたら開き直ってやるしかない」と、中盤で体を張ってチームを鼓舞。最後は11人でゴールを守り、10戦ぶりに完封した。次節名古屋戦は期待の新戦力FW鄭大世(31)が出場可能。敵地で手にした勝ち点1を無駄にしないためにも、次こそは勝つしかない。【神谷亮磨】