新潟が初のナビスコ杯4強進出を決めた。浦和に敗れた新潟は2戦合計5-3で、4強入り。10月7、11日に実施されるホームアンドアウェー方式の準決勝は、G大阪との対戦となった。

 スタンドのアウェー側区画を埋めたオレンジのサポーターがどっと沸いた。新潟は第1戦の5点差大勝を生かし、逃げ切りで4強進出。柳下正明監督(55)は「選手たちも落ち着きをもってプレーした。点をとられても、ばたばたせずやれた。次のラウンドに進むことが目標だったので、これはよかった」とうなずいた。

 前半は持ち味の出足の良いプレスで、いつも以上に攻撃重視の布陣で臨む浦和を圧倒。大量得点しかない相手の出ばなをくじき、早々に心理的優位を確保した。指揮官の「他のチームとやるともっとビッグチャンスをつくるけど、うちとはそうはいかない」という言葉どおり、自信をもって第1ステージ優勝チームを封じた。リーグ戦では残留へ向け、予断を許さぬ戦いが続く。初のカップ戦4強との相乗効果で、タイトル奪取と1部残留の二兎(にと)を得る。