川崎FのFW大久保嘉人(33)が、2トントラックを“破壊”した。17日の練習中でのこと。蹴ったボールが、練習場入り口に止まっていたチームの用具トラックに直撃。フロントガラスに大きなひびが入った。推定飛距離は30メートル。ボールは横にそれ、本人も「ミスキック」と話すも、3年連続得点王を狙うエースのキックは強烈だった。

 大久保は壊れた箇所を見て「まさか割れてるとは…。きれいに(足に)当たったんだろうね。フロントガラスが割れるのは相当だよね…」と恐縮しきり。風間監督は「相手GKは気を付けないとね」とつぶやいた。

 次節のホーム名古屋戦ではJ1通算150得点がかかる。中山雅史(JFL沼津)が持つ史上最多157得点も射程圏だ。「そこまで取れるとは思ってなかったし、中山さんの域には絶対に届かないと思っていた」と振り返る。前節甲府戦は大久保が先制ゴールを決め、連敗を断ち切った。「こっちの方がチームの勢いもある」とキッパリ。シュートの威力はこの日、実証済み。ネットに突き刺せば、ホームの記念弾と連勝が見えてくる。【岩田千代巳】