G大阪MF遠藤保仁(35)がJ1通算500試合出場を“2アシスト”で飾った。前半7分、ゴール前に走り込むとMF阿部からのパスをスルー。ボールはそのままゴールへ入った。「軌道も角度も良かったので一瞬で『触らないでもいいかな』と思った」。後半14分には宝刀のFKで見せた。192センチのFW長沢の頭にピンポイントのクロスを届けた。「長沢がいいスピードと角度で入ってきたので、そこだけを狙おうと」。移籍後初得点の長沢は「最初ファーサイドに走って、ニアサイドに切り替えたらヤットさん(遠藤)が合わせてきてビックリ」と目を丸くした。熟練した“職人”の判断力が光った。
誰もが認めるプロ意識を18年間持ち続けてきた。遠藤は練習後、毎日ピッチの周りを約15分かけてゆっくり走る。08年、日本代表で岡田監督から教わった筋トレの一種だ。ダッシュ時の筋肉だけでなく、小走り時の筋肉も鍛えると、試合中にそれぞれを使い分けられる。効率よく筋肉を使うことも遠藤の高い技術の1つだ。
主将は「ケガが少ないことはありがたい。これから先も続けながら、より高いパフォーマンスをしていきたい」。長谷川監督も「本来なら休ませてあげたい選手の1人だが代えがきかない。彼がピッチにいるだけで落ち着く」と信頼を寄せた。攻撃の軸のパトリックと倉田が出場停止の中、本職のボランチではなく2列目から攻撃を引っ張り、勝利を呼び込んだ。
第2ステージ4位に浮上し、残り3試合。首位広島と勝ち点は6差のままだが、直接対決を残している。年間は4位をキープし、チャンピオンシップ圏内の3位東京とは勝ち点2差に縮めた。頂点を信じて昨季3冠王者が最後まで戦い続ける。【小杉舞】
▼J1通算500試合出場 横浜DF中沢佑二(37)が神戸戦、G大阪MF遠藤保仁(35)が浦和戦でそれぞれ達成。達成者は5人となった。J1初出場は中沢がV川崎(現東京V)時代の99年3月13日C大阪戦、遠藤が横浜F(現在消滅)時代の98年3月21日横浜M戦。遠藤の35歳8カ月19日での到達は最年少記録。



