磐田は1人少ない中で東京Vに快勝し、J1自動昇格圏内の2位をキープした。

 前半24分、センターバックのDF森下俊(29)がハンドで一発退場となった。しかしPKを守護神GKカミンスキー(24)が足でセーブし、無失点に抑えた。さらにアクシデントは続き、エースFWジェイ(33)が左ふくらはぎの違和感を訴えて同41分にFW森島康仁(28)と交代した。

 後半、相手を上回る運動量で走り続けたことが結果につながった。同4分、U-22(22歳以下)日本代表候補のMF川辺駿(20)が右足ゴールで先制。さらにMFアダイウトン(24)も2発入れ、試合を決定付けた。

 森下の退場後、MF太田吉彰(32)と交代でセンターバックに入ったDF藤田義明(32)は「1人少ない試合を、みんなで乗り越えられた。勝利だけしか、頭になかった」と話した。名波浩監督(42)は「勝ち点3を取るしかないんだ、という志があった。日頃から勝ち点3への執着心について話していて、退場者やケガ人が出た中でも下を向かずにやってくれた」と選手に感謝していた。