柏が延長戦の末に2-1で甲府を破り、優勝した12年度大会以来、3年ぶりとなる8強進出を果たした。

 ヒーローは甲府から期限付き移籍中のFWクリスティアーノ(28)。DF鈴木大輔(25)が2度の警告で退場し、1人少なくなった延長戦でも疲れたそぶりをまったく見せずに縦横無尽に走り回った。

 1-1で迎えた延長後半15分には、同FWが右DF今井智基(24)とのパス交換で抜け出し、右足でゴール左隅に決勝点を流し込んだ。

 クリスティアーノは今年、Jリーグでの2試合も含め、甲府戦は3戦3発。レンタル元を悔しがらせるような活躍を続けている。

 同FWが今季限りで柏を退団することは決定済み。また「甲府に対しては感謝しているが、もといたクラブに戻ることも考えていない。自分がステップアップできるような、レイソルのような大きなクラブへ移りたい」とも話しており、甲府へ戻ってプレーする可能性も考えにくい。

 いずれにせよこの日の勝利で、大好きな柏でプレーできる試合数が増えたことになる。「神様が自分の仕事を見ていてくれて、ご褒美をくれたんだと思う。まず1つ、置きみやげをすることができた。もっと置きみやげできるように、最後まで100%で頑張りたい」と話した。