浦和MF鈴木啓太(34)が22日の神戸戦後、今季限りで引退することを表明した。すでに退団は発表されていたが、試合後のセレモニーでのスピーチ中に「今シーズンをもって、引退することを決断しました」と言った。

 J2横浜FCなどから熱心な獲得オファーがあったが、退団表明後のサポーターからのメッセージなどに触れる間に気持ちが引退へと傾いたという。スタンドのファンには「僕の心には、レッズ以上に愛するクラブはありません。だから浦和の選手で始まり、浦和の選手で終わることにします」と説明した。

 鈴木は00年に浦和に入団。06年のリーグ優勝、07年のアジア・チャンピオンズリーグ制覇に貢献した。06年からは日本代表に選ばれ、オシムジャパンでは唯一全試合で先発起用された。