来季のJ1に備え、磐田が例年よりも約1週間、チーム始動を前倒しする。過密日程の緩和で来季のJ1はリーグ発足後初めて2月に開幕予定。これまで1月下旬始動だったものの、名波浩監督(42)は26日、同中旬から全体練習を始めることを明かした。早期始動に合わせて毎年、鹿児島県で続けている春季合宿も約1週間、早くスタートする方針だという。

 また、菅野淳フィジカルコーチ(50)の指導のもと、選手には来季始動前までの“宿題”が出された。ランニングや筋トレなど軽いメニューをこなし、コンディションを調整するよう指令を受けた。普段から活用しているランニングウオッチを各選手にレンタルし、走行距離や心拍数を意識した練習内容が伝えられた。名波監督は「今季もJ1仕様で戦ってきた。リアルを大事にして、1つ1つ階段を上っていきたい」と見据えていた。サックスブルーの選手たちは、J1復帰の余韻に浸る間もなく、来季に向けて動きだす。【保坂恭子】