来季からJ2の清水DF角田誠(32)が完全移籍でチームに残留することが26日、確実となった。26日に静岡市内のクラブハウスで開かれた来季の契約更改交渉に臨んだ。今年8月に川崎Fから期限付き移籍で加入。清水側からは完全移籍という正式な打診を受けたようで「(来季も)やります。初めからその思いだった」と明かした。

 清水加入後のリーグ戦は全試合フル出場した。普段の練習でも闘志あふれるプレーを示し、チームを鼓舞するなどDF陣をけん引してみせた。角田は過去に2度、J2を経験しており、その厳しさを熟知している。今季はリーグワーストの65失点を喫しており、来季の最重要課題でもある守備の再構築を図るためにも、経験豊富なベテラン角田の存在は欠かせないといえそうだ。

 25日にクラブ側が今季までJ2徳島を指揮していた小林伸二新監督(55)の就任を発表したことを受け、角田は「僕らは監督についていくしかない」と口にした。その上で、クラブ側との話し合いの場では「フロントを含めてしっかり道筋を示してほしい」とキッパリ。チーム強化方針の提示も要望していた。【神谷亮磨】