来季からJ1に復帰するJ2磐田が、清水商(現清水桜が丘)出身のJ2熊本FW斉藤和樹(27)の獲得を目指していることが4日、分かった。斉藤は得意とするポストプレーを生かして前線で起点となり、得点やアシストに絡むことが持ち味のFW。今季、熊本では41試合出場で12得点をマークし、J2得点ランキングで11位タイにつけていた。また開幕から29試合連続でフル出場を続けるなど故障にも強く、キーマンの1人として活躍していた。

 清水商は名波浩監督(43)の母校で、斉藤は後輩となる。斉藤を獲得できれば、今季20得点の元イングランド代表FWジェイ(33)、同17得点のMFアダイウトン(24)に続く、貴重な得点源としても期待できそうだ。また新潟に期限付き移籍していたMF山本康裕(26)の復帰も決定的で、攻撃的なポジションの選手層は厚くなる見込み。来季のJ1を見据え、チームは着々と選手補強を進めている。

 ◆斉藤和樹(さいとう・かずき)1988年(昭63)11月21日、静岡県出身。清水商(現清水桜が丘)から中京大に進み、10年度全日本大学選手権出場で準優勝。11年に熊本加入。利き足は右。178センチ、66キロ。