「勝ち点45」ターンで、後半戦へ勢いづける。J2札幌が今日3日、函館千代台公園陸上競技場で横浜FCと対戦する。前半戦最後の試合。現在勝ち点42の首位を走っており、勝てば勝ち点45に到達する。22チーム2回戦制になった12年以降、リーグ前半で勝ち点45を超えた3クラブはいずれもリーグ優勝。4連勝で確率100%の「Vライン」に達し、リーグ制覇へのレールを敷く。

 復活した道南拠点を皮切りに、J1昇格へのペースを上げる。5年ぶり函館開催に備え、前日2日は試合会場の千代台で調整し、ピッチ上空を飛ぶ飛行機の騒音まで確認した。四方田監督は「(飛行機は)前半2回ぐらい飛ぶかな。集中を切らせないようにさせたい」と、万全の準備を整えた。

 現行のチーム数になり、前半21戦で勝ち点45を超えたのは13年G大阪、14年湘南、15年大宮と優勝クラブのみ。13年神戸は44、14年磐田は43止まりで、結果は2位での昇格だった。今季、この「45ターン」超えの資格があるのは1試合未消化ながら札幌のみ。指揮官は当然「勝って、普段なかなか見に来られない方に喜んでもらえるような試合にしたい」と11年に続く函館2連勝を掲げた。9年ぶり優勝へ、札幌が新幹線の街・函館から、さらに速度を上げていく。【永野高輔】