約2カ月ぶりにピッチに戻った五輪代表の神戸DF岩波拓也(22)は、喜びと確かな手応えをつかんだ。アウェーの横浜戦にフル出場。2-0から3失点し、逆転負けに悔しさは残ったが「個人的にはある程度満足。2-0までイメージ通りやらせなかった手応えはある」と好感触を得た。
試合勘の鈍りは感じさせなかった。前半からロングパスを前線へ送り、好機を演出した。「ガツガツいくことで自分も勢いを乗せたかった」と、守備でもけがを恐れず積極的に競り合った。2日前には神戸U-18との練習試合で45分間出場。復帰後初の90分間のプレーを「楽しくやれた部分はあった。最後は少し苦しかったけど90分やれたのはプラス」と前向きに捉えた。
1月の五輪アジア最終予選では6試合中4試合に出場し、鹿島DF植田とともに最終ラインをけん引。5月21日のトゥーロン国際大会のパラグアイ戦で左膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷し、全治6週間の重傷からリハビリを続けてきた。手倉森監督には、完治を見込んで五輪代表に選ばれていた。
五輪代表に合流前のリーグ戦はあと1試合。「まずは体を休めたい。リオに入れば中2日なのでイメージしながらやっていきたい」と先を見据える。手倉森ジャパンの最後のピースがそろい、視界は良好だ。【青木沙耶香】
◆岩波拓也(いわなみ・たくや)1994年(平6)6月18日、神戸市生まれ。小学時代は須磨ナイスSC、神戸FCに所属し、中学から神戸ジュニアユース入り。ユース時代の11年に2種登録選手としてトップ昇格。U-15(15歳以下)から各世代の日本代表。11年にはU-17W杯メキシコ大会に出場し8強進出に貢献。昨年5月に日本代表候補入り。186センチ、72キロ。
◆五輪代表の正センターバック(CB)争い 鹿島DF植田と、オーバーエージ枠の広島DF塩谷のコンビが最有力。A代表のアジア杯オーストラリア大会(15年1月)で同時招集されたことがあり、初融合ながら互いの特徴を理解している。左膝負傷から復帰したばかりの岩波は3人中3番手。背番号も4から17になったが、11年のU-17W杯で主将を務めて以降、リオ世代を引っ張ってきた意地で返り咲きを目指す。



