93年のJリーグ初年度から参加した「オリジナル10」ジェフユナイテッド千葉と名古屋グランパスの、J2での初対決は前半44分、千葉が先制した。

 ガンバ大阪から今季、新加入したDF西野貴治(23)が、MFホルヘ・サリーナスの左FKに反応し、ファーサイドで頭で合わせてゴールにねじ込んだ。

 一方、名古屋も幾度かチャンスは作ったが、決めきれなかった。前半8分、千葉のCKからの攻めをしのぐと、カウンターで一気に攻め返し、FW佐藤寿人がGKとの1対1の状況を作ったが、シュートは枠を外した。同34分にも、FW永井龍が、千葉ゴール前でパスを受けてシュートを放ったが、バーを大きく超えた。

 後半13分、名古屋は佐藤に代わり、C大阪から今季、3季ぶりに復帰したFW玉田圭司が投入された。千葉と名古屋の対戦は、09年8月19日にフクアリで行われたJ1リーグ戦以来、7年7カ月ぶりだったが、玉田は同戦でFWケネディとともにゴールを決めて、2-0勝利に貢献した。玉田は後半24分、自陣からのロングフィードに反応し、千葉守備陣の裏を取る、らしいプレーを見せたが、あと1歩、届かず天を仰いだ。

 後半ロスタイム、今季、J1サガン鳥栖から千葉に完全移籍したMF清武功暉(25)が、左足でゴールを決め、千葉がJ2での名古屋との初対戦を制した。

 J1では千葉の11勝、名古屋の26勝、3引き分け。ナビスコ杯(現ルヴァン杯)では千葉の3勝、名古屋の5勝、3引き分けの結果が残っている。千葉が名古屋に勝ったのは、09年6月のアウェー戦に1-0で勝って以来となる。【村上幸将】