横浜FCがロスタイムにCKから失点し、東京ヴェルディに敗れた。12季ぶりのJ1復帰の可能性が消滅した。

アグレッシブな守備と鋭いカウンターで好機をつくり前後半で相手を圧倒。だが、安易なクリアから相手に与えたCKが命取りになった。

FWカズ(三浦知良、51)はベンチ入りしたが出番はなかった。試合中は、ベンチ前で仲間にアドバイスを送るなど、最後の最後まで鼓舞し続けたが、思いは届かなかった。

カズは「これがサッカーだと思います。うちも積極的にやってましたし。決して腰の引けるサッカーはやっていなかった。最後のセットプレーからの失点は、よくあるサッカーのシーン。そこをしっかり自分たちで受け止めて、明日から次に向けてやっていかないといけない」と振り返った。

ロスタイムを含め、あと2分ほど、守り切れていれば、引き分けでも磐田が待つプレーオフに進めた。カズは「チームが12年ぶりのJ1に届かなかったところが、今の自分たちの力だと思いますから。これは素直に認めて、さらにこういう経験をどう生かしていくか、考えないといけない。選手もクラブとしても、こういう経験を無駄にしないようにしないといけない。積み重ねていくものをつくらなければいけないと思います」と話した。

カズの18年シーズンはこの敗戦で終了。「自分としては天皇杯では2戦、先発しましたけど、リーグの方では先発がなかったので、悔しいシーズンだったと思います」と話した。ただ、リーグでは39試合でベンチ入りを果たしたことをあげ「常にベンチに入るコンディションまで持っていけたのは、1つの自信にしていきたい。その中で、少しでも試合に出られる時間を増やしたいなと思います」と来季を見すえた。