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主力温存問題、食い違う現場と協会の立場

 天皇杯全日本選手権で大分、千葉が主力選手を温存し敗退した問題で、日本サッカー協会の犬飼基昭会長が処分にまで踏み込んだ姿勢を示したことで「ベストメンバー」論議が再燃している。

 直前の出場試合数など先発メンバー11人が満たすべき基準を定めたJリーグ規約42条の補足基準は、天皇杯には適用されない。ただ当然守るべき精神として、ベストメンバーでの参加義務だけが定められている。それでも犬飼会長は「規則があるないの話ではない」と強硬にクラブの責任を問う構えだ。

 同会長が「日本で一番権威ある」と言う天皇杯は現実にはリーグ戦終盤の優勝争い、残留争いに懸命のクラブにとって優先順位は決して高くない。メンバー温存や選手のやる気の問題と無縁ではない。

 大分関係者は「監督がベストと思ったら、それがベスト。少数精鋭でやっているのでレギュラーも補欠もないのだが」と反論する。チーム事情に合わせた選手起用は各クラブに任されて当然という声が主流だが、サポーターやスポンサーらに支えられている以上、一定の歯止めが必要との意見も協会、Jリーグ関係者に根強い。

 犬飼会長はクラブの社長経験者で天皇杯の抱える問題は百も承知。「今はいろいろなことがゴチャゴチャしている。シーズン制が変われば、こういう問題も全部解決できる」と言う。今回の強硬姿勢は、秋に開幕して翌春に閉幕する「秋春シーズン制」への移行論に拍車を掛ける布石では、との観測も広がっている。(共同)

 [2008年11月13日18時22分]


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