東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の3県から選ばれた「東北3県復興支援選抜」の高校生16人が24日、サッカーの聖地と言われるロンドンのウェンブリー競技場で試合を行った。

 イングランド・サッカー協会から震災復興の支援活動として、同競技場のピッチを半日無償で貸し出すとの申し出があり実現した。試合に先立って選抜チーム主将を務める福島・小高工高の斎藤一樹選手が「憧れのウェンブリーのピッチに立てることを心からうれしく思う」とあいさつした。

 イングランドの伝説的な名選手のボビー・チャールトン氏らが駆けつけ、日本に2年間滞在した経験があるジェレミー・ハント文化・五輪・メディア・スポーツ相は日本語で「震災後に東北を訪れ、人々の勇気と我慢を見て感動した。きょうは頑張って楽しんでほしい」とスピーチした。