東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県から選ばれた「東北3県復興支援選抜」の高校生16人が24日、サッカーの聖地と言われるロンドンのウェンブリー競技場で在英日本人チームと20分ハーフで2試合を行い、帝京ロンドン学園高、ロンドン・ジャパニーズFCにいずれも4-0で勝った。

 イングランド・サッカー協会から復興支援活動として、同競技場のピッチを半日無償で貸し出すとの申し出があって実現し、選抜チーム主将を務める福島・小高工高の斎藤一樹選手(18)が「憧れのウェンブリーのピッチに立てることを心からうれしく思う」とあいさつ。ゴールを決めた岩手・北上翔南高の小原和樹選手(17)は「信じられない。サッカーを続けていくので、この思い出を忘れないようにしたい」と興奮した様子だった。

 1966年ワールドカップ(W杯)でイングランドを初優勝に導いた伝説的な名選手のボビー・チャールトン氏も駆けつけ「初めてここでプレーをしたときの感動は今でも忘れられない。あなた方にとって素晴らしい1日になることはわたしの経験からも分かる」とエールを送った。