J1神戸の元日本代表DF宮本恒靖(34)が19日、神戸市内のホテルで現役引退を表明した。今季最終節、12月3日の仙台戦に立ったことで踏ん切りがついたといい「余力を残して去りたかった」と独特の美学を披露。今後は国際サッカー連盟(FIFA)が欧州で運営する大学院に進み、将来は欧州で指導者ライセンスの資格取得を目指す。宮本は17年間の現役生活を振り返り「人生の約半分ですが非常に短かった」と笑顔。最大の思い出に「W杯のピッチに立てたこと」をあげた。「現役を終える寂しさはありますが、新しいことにチャレンジしていくんだ、というポジティブな気持ち」と話した。

 1995年にユースからG大阪入りした宮本は、07年からオーストリア1部リーグのザルツブルクでプレー。09年に神戸に移籍したが、3年目の今季は出場4試合にとどまった。国際Aマッチには71試合に出場して3得点、Jリーグでは337試合で8得点だった。