サッカーJ2で経営再建中の福岡が、増資で債務超過を解消できる見通しとなり、クラブライセンス交付にめどが立ったことが23日、分かった。9月に控えた来季の審査でリーグ参加資格を失う可能性もあったが、回避の見込みとなった。

 福岡市に拠点を置くシステム開発・賃貸不動産情報サイト運営「システムソフト」(本社東京都千代田区)から約1億円の出資を受ける。筆頭株主もコカ・コーラウエスト(福岡市東区)からシステムソフトに代わることになる。

 福岡は昨年、資金繰りの悪化による経営危機が表面化、野見山篤新社長の下で再建を進めている。2013年度決算では約2800万円の債務超過を計上し、Jリーグがことし7月に行った経営情報開示で、ライセンス交付に必要な債務超過解消のめどが立っていないとの指摘を受けていた。

 増資などに関し、野見山社長は「この方向で進んでいる。詳細を詰めてしかるべき時に発表したい」と話した。