<J1昇格プレーオフ:千葉0-1山形>◇決勝◇7日◇味スタ

 千葉がまたしてもプレーオフ(PO)の壁を破れず、6季ぶりJ1復帰を逃した。

 リーグ戦は3位で、引き分けでもJ1昇格と圧倒的に有利な状況。だが、相手はPO準決勝でGK山岸の劇的なヘディングゴールで4位磐田を下した山形(6位)。その勢いを警戒しすぎたのかもしれない。我慢を覚悟し、慎重な立ち上がり。ピンチは少なかったが、本来の攻撃サッカーではない。歯車が微妙に狂い始めた。

 前半37分にセットプレーから失点。反撃に転じ、終盤にはFW森本貴幸(26)ケンペス(30)らがゴールに迫るなど迫力ある攻撃を見せたが、1点が遠かった。

 試合終了の笛が鳴ると、ピッチに倒れ込んだり、立ちつくしたりして現実を受け入れられない選手たち。DF山口慶(31)は「セーフティーに入って、流れをつかめなかった。落ち着きもなく、先に1点取られてしまった」と唇をかんだ。