<J1:清水1-0鹿島>◇第12節◇11日◇日本平

 清水が1-0で鹿島を下した。前半24分に、速攻からMF本田拓也(23)がプロ初ゴールを決めて先制。この1点を全員で守りきった。順位も暫定13位に浮上。リーグ戦で約5年間勝ち星のなかった難敵を撃破し、清水が巻き返しへ勢いを取り戻し始めた。

 気持ちで戦った。終盤の鹿島の猛攻も、清水は体を張って防いだ。リーグ9戦勝ち星のなかった難敵から完封勝利。長谷川監督は「最後まで集中を切らさず、よく戦ってくれた」と選手たちをねぎらった。

 堅守を取り戻したことが大きかった。静岡ダービーでは数的有利になりながら引き分け、新潟戦は3失点で完封負け。順位は暫定16位に下がった。持ち味の堅守を取り戻すべく、DF陣はDF高木和主将を中心に「つなぐかどうかをはっきりしよう」と確認しあった。ホテルのミーティングでも「みんなで動こう。気持ちを出していこう」と誓い合った。試合前のアップでは、好機を生かすべくシュート練習も繰り返した。

 そんな勝利への飢えが、限界点をも超えさせた。本田ら足をつる選手が続出した。それでも、GK西部をはじめ「とにかくやるんだよ」と鼓舞し合った。「厳しい状況だからこそ、なんとかしたいという気持ちが大きかった」(西部)。先発したFW岡崎やMF枝村も前線からの守備にも労を惜しまなかった。全員が死力を尽くし、暫定13位に浮上。高木和主将が「1人1人が状況を理解してプレーできた」と言えば、殊勲弾の本田も「この一体感を続けられれば、強いチームになる」と力を込めた。

 この1勝で、ホーム通算150勝とリーグ戦の勝敗五分にも王手をかけた。長谷川監督は「星を五分にして終われるようにしたい」と、中断前最後となる次節東京V戦(18日、味スタ)を見据えた。「どんどん上を見ていきたい」(児玉)。今季2度目の連勝で、つかみかけた手応えを今度こそ本物にする。【浜本卓也】