<J2:仙台2-2熊本>◇第15節◇21日◇熊本

 J2仙台が痛恨のドローで、連勝は「4」でストップしてしまった。J2新加入の格下・熊本に、常に先手を取られる展開。DF菅井直樹(23)の今季初ゴール、FW中原貴之(23)の今季4得点目のゴールでその都度、追い付いたが勝ち越せず、順位を3位に落として第1クール(C)を終えた。

 2度のゴールを挙げながら、派手に喜ぶシーンは1度もなかった。前半ロスタイムの菅井のゴールも、後半16分の中原のオーバーヘッドも、ともに1点ビハインドの状況で生まれた同点弾。勝ち越せなかった悔しさが、ピッチ上のイレブンからヒシヒシと伝わってくる。あいさつするためスタンドに向かう選手に、笑顔はなかった。

 チーム力の底上げを狙って「プチ・ターンオーバー制」を敷き、18日山形戦の先発と4人を入れ替えた。ボールキープはするが、思うようにゴール前へ運べない。いつもと違うリズムに戸惑ったか、前半33分にまさかの先制点献上。これでピリッとした空気が生まれ攻撃陣が活性したが、勝ち越せなかった。

 4連勝の勢いを削ぐリスクは承知の上で、手倉森監督は先発変更というカケに踏み切った。「自分の監督としてのトライだった。使ってもらった選手が、この結果を糧にするはず。負けてたらトーンダウンするやつも出てきたかもしれないが、切り替えさせる」。勝ち点の取りこぼしに「あー悔しい」と、会見室を出る時に小声でこぼした。菅井がこの日警告を受け、累積警告で25日福岡戦は出られない。期せずしてチームの底力が、2戦連続で試される。【山崎安昭】