J2福岡は25日の仙台戦前に、無免許運転が明らかになったクルーク・ヘッドコーチ(45)のベンチ入り自粛を発表した。同コーチは4月5日に一時停止義務違反で摘発され、その後に国際免許を失効していたことが判明。日本の法改正を把握していなかった。

 田部和良GM(46)は「一時停止はクルークの落ち度だが、無免許運転はクラブも法改定を知らず指導していなかったので本人の落ち度ではない」と話した。法的な処分が確定するまでクラブ内の処分も保留している。にもかかわらず「諸般の情勢をかんがみて」(同GM)ベンチ入りを自粛させたのは不可解だった。

 クラブからJリーグへの報告は同コーチの国際免許失効の恐れがあることが判明してから1カ月もたってから。都筑興社長(66)は事情を知りながら報告前日の22日に、不祥事再発防止がテーマの緊急実行委員会に出席していた。しかし、社長からは報告遅れに関する反省の言葉はなかった。