<ナビスコ杯:清水4-2磐田>◇予選リーグB組◇25日◇日本平
今季の静岡ダービー第2ラウンドは、清水がダービー最多4得点で磐田を撃破し、予選突破に大きく前進した。勝ち越しのPKは、MF兵働昭弘(26)とMF藤本淳吾(24)が見せた素早いリスタートから獲得。すきを見逃さない姿勢が勝利へと導いた。また、FW原のダービー2戦連続弾や新人FW大前のプロデビューなど、浮上の兆しも見せた。磐田は今季公式戦初出場のFWカレン・ロバート(22)が初ゴールを挙げたが公式戦4連敗となった。
勝利をたぐり寄せたのは、すきを見逃さないどん欲さだった。後半3分、清水は相手陣内でFKを得た。「相手が止まって、淳吾がいいところに顔を出したので始めた」と言う兵働が、素早くリスタート。裏へ抜けてボールを受けた藤本がエリア内でファウルを誘い、勝ち越しとなるPKを得た。そこから後半で計3得点。藤本も「後半は気持ちが点につながったんじゃないかな」とほおを緩めた。
今季の清水に足りなかった攻めの姿勢が垣間見えた。今週は離脱者が続出し、この日は18日の東京V戦から先発が7人変更した。アピールの絶好機にもかかわらず、先制するとミスを恐れてか積極性を欠く場面もあって追いつかれた。今季はここから立ち直れないことが多かった。だが、この日は違った。「失点が自分(のパスミス)からだったけど、逆にいい意味で開き直った」と言うMF山本真は、失点後の前半39分に決定機をつくった。DF高木純も積極的に仕掛けて、西沢の得点を演出。後半では、だれもが下を向かずにすきを狙い続け、得点を重ねた。そのたびに、全員で喜びを分かち合った。ハーフタイムに活を入れた長谷川監督も「後半は気持ちを見せたんじゃないか。意地の勝負をして勝てたのは大きな収穫」と目を細めた。
これで3年ぶりのナビスコ杯予選突破に大きく前進した。だが、この1勝の価値はそれ以上だ。「出なかった選手にも新たなプレッシャーをかけた」(長谷川監督)。出場機会に飢えた選手たちが結果を出して生み出した新たな競争が、清水の復調を一気に後押ししていく。【浜本卓也】



