<ナビスコ杯:東京1-1清水>◇予選リーグB組◇5月31日◇松本
清水は途中出場のMF藤本淳吾(24)がFKを決めて東京に1-1の引き分け。貴重な勝ち点1を手にして、3年ぶりの予選突破をほぼ決定的にした。
まさにエースの仕事だった。0-1の後半43分に得た、約30メートルのFK。「GKの前で1バウンドさせて出にくいように」。藤本の左足から放たれた球は雨にぬれた芝で弾み、ゴールに吸い込まれた。値千金の同点弾に、長谷川監督の周りに歓喜の輪が広がる。2戦で3得点に「うまくみんなが飛び込んでくれた」と藤本。長谷川監督も「全員の気持ちが乗り移ったんじゃないかな」とほおを緩めた。
采配もさえた。相手の先発FWが190センチの平山と読み、試合当日朝、高さのあるDF岩下に右サイドバック起用を告げた。また、予選突破へ向けて引き分けも視野に入れ、前半は「あまり前に行くな」と指示。想定内の0-1で折り返し、後半に藤本、FWマルコス・アウレリオ、FW大前を投入して前線を活性化させて同点弾につなげた。
指揮官は「気持ちが集結したゲームだった」と振り返った。主力が大量離脱する中、アウェーの地で全員で得た勝ち点「1」。他会場の結果で、ダービーを前に予選突破が決まった。だがそれ以上に、この「1」が今後の清水に好影響をもたらすものになる。【浜本卓也】



