京都が清水MFフェルナンジーニョ(27)を獲得することが7日、決定的となった。チーム統括を兼ねる加藤久監督(52)が「新外国人に関しては1人に絞った。後は契約の細部を詰めるだけ」と説明。Jリーグ関係者が「フェルナンジーニョが京都に移籍することは、ほぼ決まっている」と明かした。

 昨季のチーム得点トップFWパウリーニョ(25)が左アキレスけん断裂と今季絶望の重傷を負い、選手登録を抹消の方針を固め、新外国人選手をリストアップした。当初は元韓国代表FW李東国(29)を獲得候補の筆頭として交渉を進めていたが「複数年契約」「年俸1億円以上」を希望する李側との交渉が難航。条件面の開きが埋まらず、清水で出場機会がなく、FWもできるフェルナンジーニョ獲得へ、方向転換した。早ければ、12日開始予定の鹿児島合宿から合流する。

 京都はパウリーニョ離脱の影響もあり、現在リーグ12位と低迷。加藤監督は「獲得する選手はパウリーニョ同様の破壊力を持っている。これで柳沢の負担も減る」と期待する。リーグ再開となる6月25日G大阪戦(万博)に向け、京都は柳沢、田原、フェルナンジーニョの強力3トップで上位進出をうかがう。