年齢制限外のオーバーエージ(OA)枠での北京五輪代表への招集が決定的な神戸FW大久保嘉人(26)が26日、天敵の大分から5年ぶりのゴールを宣言した。チームにとって約1カ月ぶりのリーグ再開初戦となる29日大分戦(九石ド)に向けこの日、神戸・いぶきの森での練習。紅白戦ではFWレアンドロとの2トップで好連係を披露した。「大分には勝っていないからね。自分がゴールを決めて勝てば、最高でしょ」と言い切った。

 大分はC大阪時代から相性が悪く、出場したリーグ戦は1勝1分け6敗。8試合で得点も、03年に挙げた1つだけと結果を出せないでいる。「何でかよく分からんけど、勝てん。別に要注意人物もいないでしょ。今年のメンバーもよく知らん」とあくまでマイペースだが「勝つために全力を尽くす」と闘志を燃やす。

 出場を熱望する北京五輪のOA枠に関しては「しばらくノーコメント」と沈黙を貫いているが、気持ちを切り替え神戸のためにリーグ戦に集中する決意。降格圏の16位磐田との勝ち点差はわずかに2。「いい練習ができている。やるしかない」と気合を入れ直した日本のエースは、ピッチの上では常にフル稼働する。【奈島宏樹】