鹿島MF中田浩二(29)が勝利を呼ぶスーパーサブとして13日の東京戦で4シーズンぶりに復帰する。10日、7対7や8対8の戦術練習で控え組のボランチでプレーした。右ひざ痛から合流後はセンターバックに据えられたが、チームもリーグ再開後の3戦で1失点とDF陣は安定。まずは交代頻度が高い中盤から完全復活の足掛かりをつくる。

 「ケガ明けだし、チームも勝っていい形でやれている。先発はまだないと思う。与えられたポジションでやる」と自覚を見せた。過去J公式戦通算160試合中、途中出場は16試合と多くはないが、11勝5敗と好成績を収めている。冷静に戦況分析できる中田ならば、攻撃の切り札としてもクローザー的な役割としても任せることができる。

 スーパーサブは過程に過ぎない。目指すは先発、そして日本代表復帰だ。「せっかく日本に帰ってきて、日程に関係なく参戦できる。今月末の代表候補合宿?

 そのころにはコンディションは問題ないと思う。あとは試合勘を取り戻せるか」と意欲を示した。東京戦は日本代表の岡田監督が視察する可能性もある。中田の鹿島での戦いが、再び始まる。【広重竜太郎】