鹿島オズワルド・オリベイラ監督(57)が選手に厳しい言葉を浴びせ、闘争心を呼び覚ませた。19日のミーティングで激情型の監督が、一段とヒートアップしたという。1-2で敗れた16日の京都戦で闘志が見られなかったことに「暑いとか寒いとかピッチが悪いとか、そんなのは関係ない。(最終戦)12月6日に『あの京都戦がなければ』と言っても遅いんだぞ!」とキレた。

 怒声は隣の部屋まで響き渡った。「将来、鹿島でただ10年、15年選手をやってました、ということでいいのか?

 10年間、毎年タイトルを取り続けたという選手になりたいだろう!」。わずか1試合で首位から陥落した選手を奮い起こすべく、怒鳴り続けた。

 選手も同監督の思いをくみ取った。MF青木は「ビデオで京都戦を見返しても、球際の競り合いは相手が勝っていた。戦うということは原点。心に響くミーティングだった」と話す。オリベイラ監督の魂の叫びが、王者のプライドに火をつけた。【広重竜太郎】