<J1:大分1-0G大阪>◇第19節◇26日◇万博

 やっと止めた。大分が、G大阪に1-0で完封勝ちし、開幕戦以来、アウェー9試合ぶりとなる勝利を飾った。「たくさんのサポーターが遠くまできてくれていた。気持ちよく、帰ってもらいたかった」とMF鈴木副主将。大分から4台のバスツアーで約200人のサポーターも駆けつけたアウェー席の前で、イレブンは歓喜のジャンプを繰り返した。

 競技場にいないサポーターとメンバーのためにも負けられなかった。北京五輪代表に向かったGK西川とDF森重に代わって、GK下川とDF藤田が先発した。0-0の後半24分、藤田がG大阪FWルーカスをゴール前で競り落として起点となったカウンターから、最後はMFエジミウソンがゴール。「ここで何点も取られて負けてしまうわけにはいかなかった」と藤田。今季リーグ初先発のGK下川も、その後のG大阪の猛攻を防ぎ切った。

 アウェーは前回まで8試合勝ちなし。さらに、G大阪戦前には不適切ブログ、交通事故とピッチ外のトラブルが続いた。試合前日のミーティングでは、鈴木が「勝てなかったら、ここに来れなかったメンバーが責任を感じる。意地でも勝ち点を取ろう」と説いた。試合前にはシャムスカ監督からフェアプレーを再確認して臨んだピッチで、悪い流れをきっちり食い止める勝ち点3を手にした。

 この日、ホーム九石ドームのパブリックビューイングに集まった約3000人のサポーターの声援にも応えた。0-0の均衡が続く中、ミスをした味方選手にゲキを飛ばしたDF上本が言った。「今はミスをしても周りが助けられる。チームがまとまっている証拠」。ピッチ内外のミスを仲間が救った価値ある1勝だった。【村田義治】