<J1:新潟2-1札幌>◇第19節◇27日◇東北電ス
今季の新潟は“鬼門”だった。4戦負けなしだった7月の最終戦でコンサドーレ札幌が1-2で新潟に敗れた。試合開始わずか53秒で先制され、後半26分にFWダビのゴールで追いついたが、3分後に勝ち越しを許すという消化不良の内容。攻め手を欠き、ほぼ主導権を握ることなく力尽きた。4月26日の前回対戦もエースのFWダビが新潟DF千代反田に頭突きを浴びせ一発退場しチームは失速。この日もダビ、中山が警告を受け、累積で次節の大宮戦は出場停止、まさに痛すぎる1敗となった。
札幌はツキにも最後まで見放されていた。後半26分、クライトンのCKから遠いサイドにいた箕輪が頭で競り勝ち、こぼれたボールをダビが右足でたたき込んだ。役者がそろった同点ゴールで一気に勢いに乗るはずだった。そのわずか3分後だ。カウンターを食らい、内田にシュートされたがポストに。ピンチを1度はしのいだが、そのボールをアレッサンドロに決められ、あっさりとゴールをこじ開けられた。
5試合ぶりの黒星に三浦監督は「開始0分に失点、そこから10分間は眠っているようなという表現を使ってしまうような試合だった」と積極性を欠いた試合に怒りを抑え込んだ。これまで「開始早々の失点を修正しなければ勝てない」と、改善点の1番に挙げてきた課題がこの日も露呈した。中断明けから箕輪の加入もあり、1勝3分け1敗と上昇気流に乗りかけてきたところで、“札幌ストッパー”になったのがまたしても新潟だった。
前回もナビスコ杯を含め3戦負けなしで対戦。しかし、ダビの乱暴行為で試合に敗れ、リーグ14位から17位に転落した。そこから4連敗と泥沼に陥った。今回もダビは得点こそ決めたが、ユニホームを引っ張られたとジェスチャーし、警告を取られ次節大宮戦は出場停止。「前回、ああいった形で退場しているので何とかしたかった。警告?
う~ん、(異議を)言ったわけではないんだけれど…」。悔しさがこみ上げた。
ツキだけではない。シュート数は新潟の14本に比べ札幌は4本。ゲームを支配され、攻めの形がつくれなかった。クライトンは「もともとFWは本職ではない。もっとボールを持ったときにサポートしてくれないときつい」と珍しく愚痴をこぼした。次節はエースのダビ、後半戦のキーマンとなった中山、守護神の高木が出場できない。J1残留に向けた正念場は、もうすぐそこに来ている。【上野耕太郎】




