コンサドーレ札幌のFWアンデルソン(30)が、4試合ぶりの復帰戦でJ初ゴールを誓った。札幌は9日、札幌厚別公園競技場で大宮と対戦する。7月13日の千葉戦で左足の付け根を痛めて途中交代し、3試合を欠場。7日の札幌・宮の沢の練習で違和感を覚え一時離脱したが、試合前日8日はミニゲームやセットプレーなどすべてのメニューをこなした。練習後にアンデルソンは「けが状況?

 試合に出場できるよ」と万全を強調した。

 強行出場も辞さないのには理由がある。エースのFWダビが累積警告で出場停止となった。今季、ダビの欠場したリーグ戦4試合、ナビスコ杯1試合は5戦全敗。チームはダビの欠場時の勝率向上を目指し、アンデルソン獲得に踏み切った。それだけに「まだ、得点できていない。自分が得点を決めれば勝てる」と気合も入る。

 ポルトガル、カタールで実績を積んだ。そして今、日本で成功を心から願う。自動車教習所に通い免許を取得中だ。186センチの体を教習所の小さな車に押し込み、11日の技能検定に向け指導を受ける。免許取得には「長く日本で活躍したい」という決意がある。15戦負けなしの札幌厚別の追い風を受け、メモリアルゴールを決める。【上野耕太郎】