コンサドーレ札幌のDF西嶋弘之(26)が、17日の京都戦(札幌ドーム)で7試合ぶりに先発することが濃厚になった。14日、札幌・宮の沢で行われた練習ではレギュラー組としてセットプレーに参加。空中での競り合いでは、右ひざの故障明けとは感じさせないプレーを見せた。チームが17位と低迷するだけに「勝負にこだわって、泥臭く戦いたい」と白星だけを見据えた。

 今季はアクシデントが続いた。4月10日の練習中に左足第5中足骨を骨折。9試合ぶりに復帰した6月29日のG大阪戦ではゴールを決めたが、4日後の練習で右ひざ内側靱帯(じんたい)を痛め再び離脱した。前節大宮戦の後半27分から途中出場するまでを「そんなに暗く考える方ではないけど、きつかった」と振り返った。

 北京五輪の競泳では、同じ年の北島康介(25)がこの日の男子200メートル平泳ぎを制し、2大会連続2種目制覇の偉業を達成した。西嶋も小学校時代は水泳をやっていただけに、親近感がある。「浮き沈みがありながら4年後にピークを持ってくる。友達になりたいくらいです。自分も見習って活躍できるように頑張りたい」。同世代の活躍に刺激を受けて、次節の勝利を誓った。【上野耕太郎】