鹿島が、昨季限りで引退した元日本代表DF秋田豊氏(38=現京都コーチ)の引退試合を、来年2月1日にカシマサッカースタジアムで行うことが25日、分かった。相手は名勝負を重ねた磐田となる。

 秋田氏は鹿島でプロ生活をスタートさせ、黄金時代を支えたが、03年オフには非情の戦力外通告を受けて名古屋へ移籍。だが、その後も鹿島クラブハウスに顔を見せるなど、古巣と親交が続いた。鹿島幹部は以前から「引退試合はうちでする形がいいだろう」と話していたという。

 闘将のラストを飾るのにふさわしい相手として、90年代後半から数々のタイトルをかけて戦ってきた磐田が対戦する。ブラジル流の4バックを束ねた秋田と、J屈指のパスサッカーを誇った磐田攻撃陣は、いくつもの名勝負を生み、当時人気も二分した。今回はOB、現役選手でそれぞれ「オールスターズ」を編成。人選や交渉はこれからだが、ジーコ、ジョルジーニョ、ドゥンガら名OBがリストアップされるはずだ。

 実績や功労者だけに認められる公式の引退試合は過去に8試合開催された。秋田氏が栄誉ある鹿島のユニホームに、再び袖を通す。